ドラムスティックの基本的な種類(5A・7Aなど)

ドラムを始めるとき、最初に必要になるのが「スティック選び」です。スティックはサイズや重さによって叩きやすさが変わり、演奏のしやすさや音色に直結します。代表的な種類を知っておくと、自分に合ったスティックを選びやすくなります。
- 5A
最も定番のサイズ。太さ・重さのバランスが良く、初心者からプロまで幅広く使われています。ロック、ポップス、ジャズなどジャンルを問わず使える万能型。 - 7A
5Aより細めで軽く、特に子供や女性ドラマーに人気。長時間の練習でも疲れにくく、繊細なコントロールもしやすいです。 - 5B
太めで重量感があり、パワフルな音が出やすいモデル。ロックやメタルなど大音量の演奏に向いています。
👉 初心者の多くは 5Aか7A を選ぶのが無難です。まずは標準的なスティックで慣れてから、自分のプレイスタイルに合わせて変えていくと良いでしょう。
正しい持ち方の基本(マッチドグリップ・伝統的グリップ)
ドラムスティックの持ち方には大きく分けて2種類があります。それが マッチドグリップ と トラディショナルグリップ(伝統的グリップ) です。
マッチドグリップ

両手を同じように握る持ち方。現代のドラム教育やロック・ポップスで最も一般的です。初心者が最初に覚えるのはこのスタイルが多いです。
- 特徴
- 両手が対称でシンプル
- 力を均等に使える
- 初心者でも安定感がある
- 持ち方のポイント
- スティックの重心から少し後ろ(スティックの1/3あたり)を親指と人差し指で軽く挟む
- 残りの指は添えるように支える
- 手首のスナップを使って跳ね返りをコントロールする
トラディショナルグリップ(伝統的グリップ)

左手だけを独特の角度で持つスタイル。もともと軍楽隊で小太鼓を肩にかけて叩くために生まれた持ち方で、現在はジャズや吹奏楽でよく使われます。
- 特徴
- 繊細な表現がしやすい
- ジャズドラマーに愛用者が多い
- 習得には時間がかかる
初心者におすすめの持ち方
ドラムを始めたばかりの人には マッチドグリップが圧倒的におすすめです。トラディショナルは高度な表現に挑戦したい人が後から選べばOKです。
NGな握り方例
- ぎゅっと握りすぎる → スティックの跳ね返りを殺してしまい、疲れやすくなります。
- 指先だけでつまむ → 安定感がなく、スティックが飛んでいく原因になります。
- 持つ位置が前すぎる/後ろすぎる → コントロールしにくく、音量やリズムが安定しません。
👉 正しい持ち方は「軽く握って支え、スティックの反発を活かす」ことが大切です。
スティック持ち方の練習方法(力まない・脱力のコツ)

スティックの正しい持ち方を理解したら、次は「脱力」の練習が必要です。力を入れすぎるとリズムが固くなり、長時間演奏も続きません。
- 練習法① バウンド練習
スネアや練習パッドにスティックを軽く落とし、自然に跳ね返る感覚を掴む。手首で押さえつけないよう注意。 - 練習法② 指の支えを意識
親指と人差し指を支点にして、他の指で軽くスティックを包み込む。弾む感覚を活かすと無駄な力が抜けます。 - 練習法③ 脱力チェック
演奏中に肩や腕に力が入っていないか確認。力が入ってきたら深呼吸してリセットするのがおすすめ。
👉 プロも「脱力」が大事と口を揃えます。リズム感の安定だけでなく、長く叩いても疲れない体作りにつながります。
⇒ドラムのリズム感がない人の改善練習法|初心者でもできる鍛え方【完全ガイド】
よくある質問(手が小さい人は?子供は?)
- Q手が小さい人はどうする?
- A
手が小さいとスティックが太く感じやすいですが、7Aや子供用モデルを使えば問題ありません。大切なのは「軽く握れる太さ」を選ぶこと。
- Q子供はいつから持てる?
- A
子供用スティック(ジュニアサイズ)があるので、小学生でも安心して始められます。親御さんはスティックのサイズ選びと練習環境を整えるのをサポートしてあげると良いです。
- Q左利きでも同じ?
- A
基本的には右利き用の持ち方を覚える人が多いですが、左利き用のセットや持ち方でも問題ありません。大事なのは「自分がリズムを刻みやすいスタイル」を優先することです。
ドラムスティックの正しい持ち方をマスターするコツ
- スティック選びは 5A・7Aからスタート
- 初心者は マッチドグリップ を基本に
- 持ち方は「軽く支える」「力まない」
- 毎日の基礎練習で「脱力と反発」を体で覚える
正しい持ち方は、ドラム演奏のすべての基礎になります。ここを押さえておけば、後々の上達スピードが大きく変わります。
まとめ|ドラムスティックの正しい持ち方を身につけよう
ドラムの演奏を楽しむためには、スティックの正しい持ち方を理解することが欠かせません。
初心者はまず マッチドグリップで基礎を固める → 脱力を意識する → スティックの反発をコントロールする、この流れで練習するのが最短ルートです。
独学でも練習は可能ですが、正しい持ち方をプロに見てもらうとクセがつきにくく、効率的に上達できます。
もっと効率よく上達したい人へ
独学だけでなく、プロの講師に基礎から指導してもらうとリズム感は一気に伸びます。
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子供のうちからドラムを習うこともおすすめです。幼児や小学生~中学生を対象にした音楽教室も数々あるので若い時からレッスンに通って基礎を身に着けることもおすすめです。
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