ベースを始めたばかりの人が、最初につまずきやすいのがこの悩みです。
「ベースは指弾きが基本って聞くけど、ピック弾きの方が簡単そう…」
「好きなベーシストはピック弾きだけど、教本には指弾きって書いてある」
結局、ベースのピック弾きと指弾きの違いをちゃんと理解していないと、
どっちから練習すればいいのか決めきれないんですよね。
この記事では、
- ベースならではのピック弾きと指弾きの違い
- 音・弾き心地・向いているジャンルの違い
- ベース初心者が「指弾きとピック弾きどっちから始めるか」の目安
- 今日からできるベースの指弾き・ピック弾きの練習法
までを分かりやすくまとめていきます。
ベースのピック弾きと指弾きの違いをざっくり整理しておこう

まずは、細かい話に入る前に、ベースのピック弾きと指弾きの違いをざっくり頭に入れておきましょう。
ベースという楽器は、
- バンドの土台を作る「低音担当」
- ドラムと一緒にグルーヴを作るポジション
- 場面によっては主役級のフレーズも任される存在
こんな役割を担っています。
そのうえで、ピック弾きと指弾きの違いを一言でまとめると、
- ピック弾きのベース:アタックが強くて、音の輪郭がハッキリ。ロックや速い曲で前に出やすい。
- 指弾きのベース:丸く太い音で、歌モノやグルーヴ重視の曲で気持ちいい。ニュアンスをつけやすい。
というイメージです。
どちらが「上級者向け」「初心者向け」という話ではなく、
どういう音を出したいか・どんなジャンルをやりたいかで優先順位が変わると思ってもらうと分かりやすいです。
ベースのピック弾きと指弾きの違い|サウンドのキャラクター

ベースのピック弾きの違い|ガツッと前に出る攻撃的な音
ベースのピック弾きは、アタックが強く、バンドサウンドの中で輪郭がクッキリ出るのが大きな特徴です。
ピックが弦に当たるとき、固い素材がパチっと弦をはじくので、
- 「ガツッ」「カチッ」とした立ち上がり
- 速い8ビートでもノリが見えやすい
- 歪ませたギターの中でもベースのラインが聞き取りやすい
こういった良さが生まれます。
ロックバンドで、
ドラムと一緒にドコドコ前に出るベースラインが気持ちいい
サビで一気に爆発する感じを出したい
というとき、ピック弾きの違いがそのまま武器になります。
具体的なイメージで言うと、
邦ロック・パンク・メタル・ギターロック系のベーシストがガシガシ弾いているスタイルが「ベースのピック弾きらしさ」そのものです。
ベースの指弾きの違い|太くてあたたかい歌心のある音
一方で、ベースの指弾きは、
- 音の立ち上がりがなめらか
- 低音が太く、包み込まれるような響き
- 強弱のコントロールがしやすい
という特徴があります。
指弾きでは、指の腹や指先で弦を引っかけるように弾くため、
- 「ボン」「ドゥン」といった丸みのある音
- 1音ごとにニュアンスをつける表現力
- 歌や他の楽器を邪魔しない存在感
こういった強みが出てきます。
ポップス・R&B・シティポップ・ジャズ寄りの曲など、
「曲全体のグルーヴを気持ちよく支えたい」とき、ベースの指弾きの違いが活きてきます。
ベース初心者は指弾きとピック弾きどっちから?結論の目安
本題の**「ベース初心者は指弾きとピック弾きどっち?」**という問題について、現実的な目安を先にまとめておきます。
- 好きなバンドがロック系で、コピーしたい曲がほぼピック →
ベースのピック弾きから始めるとモチベが続きやすい。 - 歌モノ・ポップス・おしゃれ系のバックをやりたい →
ベースの指弾きからスタートしていい。 - ジャンルがまだ定まっていない/とりあえず基本を固めたい →
指弾きでベースの基礎を作り、ピック弾きも早めに並行して覚えるのが無難。
多くの教則本や音楽教室では、
ベースの基本フォーム
→ 指弾きでのオルタネイト(人差し指・中指交互)
→ その後にピック弾きも追加
という流れをとることが多いです。
理由はシンプルで、
- 指弾きで「リズムのノリ」「右手の位置感覚」を身につける
- その上でピック弾きを覚えた方が、体に変なクセがつきにくい
からです。
とはいえ、「憧れのベーシストが完全にピック弾きで、その音になりたい」という人は、最初からピック弾きに振り切るのも全然アリです。
ベースのピック弾きと指弾きの違いを知ったうえで、自分のテンションが上がるほうから始めるのが、一番続きます。
もっとベースをう上手くなりたいといった方はベースのレッスン教室に通うことが一番の近道です。
昨今では多くの音楽教室があり、子供から大人まで幅広い世代の人が通っているので伸び悩んでいる人には特におすすめです。
ベースの指弾きとピック弾きの違い|指弾きを先にやるメリット

ここからは、「指弾きから始めると何がいいのか?」をもう少し深掘りしていきます。
ベースの指弾きとピック弾きの違いを比べると、基礎作りという意味では指弾きスタートはかなり優秀です。
ベースの指弾きでリズムとグルーヴ感を育てる
ベースの指弾きは、ドラムとの一体感やグルーヴ感を作りやすい奏法です。
人差し指と中指を交互に動かしながら弾くことで、
- 一音ごとの粒立ち
- 強弱
- フレーズのうねり
を細かくコントロールしやすくなります。
例えば、同じ8分音符を弾くにしても、
- ちょっとだけ後ろにノる
- 頭を強く、後ろを軽く
- サビだけほんの少し強めに
といった調整を、指の感覚で直接やりやすいんですね。
この「ノリ」を最初のころから意識しておくと、
後でピック弾きに挑戦したときも、機械的ではないベースラインが作りやすくなります。
ベース初心者向けの指弾き練習|指弾きとピック弾きの違いを体で覚える
ベースの指弾きを始めるときは、難しいフレーズにいきなり挑むより、右手の感覚を作る練習から入る方がスムーズです。
たとえば、
- 開放弦を使って「人差し指→中指→人差し指→中指…」と交互に弾く
- メトロノームを使い、ゆっくりしたテンポで8分音符をキープ
- 徐々に弦を移動させて、4弦→3弦→2弦→1弦と順番に弾く
こういったシンプルなトレーニングだけでも、ベースの指弾きとピック弾きの違いがはっきり分かってきます。
指の腹で弾いたときの「ボン」という太さ、弦を離す瞬間の手応えなど、ピックとは全く違う情報が手に入ってくるはずです。
慣れてきたら、簡単なコード進行に合わせてルート音だけを指弾きで弾いてみると、ベーシストとしての土台がどんどんできていきます。
ベースの指弾きとピック弾きの違い|ピック弾きの強みと練習法
次は、ベースのピック弾きの魅力に踏み込んでいきます。
指弾きと比べたときの違いを理解しておくと、「あ、この曲は絶対ピックでしょ」と判断しやすくなります。
ベースのピック弾きで映えるジャンルとフレーズ
ベースのピック弾きが特に映えるのは、
- ロック
- パンク
- メタル
- オルタナ系のラウドサウンド
など、音の勢いや抜け感が重要なジャンルです。
ピック弾きだと、
- ドラムのスネアやハイハットと一緒に、ベースのアタックがパキッと前に出る
- 速いフレーズも手首のストロークで乗り切りやすい
- 低音の中でも「ラインがくっきり見える」ような存在感が出る
こんなメリットがあります。
たとえば、テンポの速い8ビートでひたすら「ドドドド…」と刻むようなロックベースは、
指弾きだと腕全体が疲れやすいですが、ピック弾きなら手首メインの動きで省エネに弾けることも多いです。
ベース初心者向けのピック弾き練習|指弾きとピック弾きの違いを手首で感じる
ベースのピック弾きを始めるとき、初心者がつまずきやすいのが、
- ピックの持ち方
- 力加減
- 弦への当てる角度
あたりです。
最初のコツとしては、
- 親指と人差し指でピックをつまみ、持ちすぎない
- ピックの先端を少しだけ出す(出しすぎるとひっかかる)
- 手首を柔らかく保ち、上下のストロークは小さく
このあたりを意識しつつ、4弦だけを使って「ドンドンドン」と刻む練習から始めると、ピック弾きと指弾きの違いがはっきり見えてきます。
指弾きでは指先の感覚が主役でしたが、ピック弾きでは手首のしなりと、弦を擦る感触が大事になってきます。
この感覚の違いこそ、ベースの指弾きとピック弾きの違いの面白さでもあります。
ベースの指弾きとピック弾きの違いを理解して両方使い分ける

少し慣れてきたら、**「曲によってベースの指弾きとピック弾きを使い分ける」**という発想を持っておくと、表現の幅が一気に広がります。
- Aメロ:指弾きで太くやわらかいベースライン
- サビ:ピック弾きで一気にアタックを強くして盛り上げる
こんな構成にするだけでも、同じ曲が全く違って聞こえてきます。
また、
- レコーディングでは指弾きで歌を支える
- ライブではピック弾きに変えて、ステージ映えと抜けを優先する
といった使い分けをしているプロベーシストも多く、ベースの指弾きとピック弾きの違いを理解しているからこそできる選択だと言えます。
まとめ|ベースの指弾きとピック弾きの違いが分かれば、初心者も迷わない
最後にもう一度、ベースの指弾きとピック弾きの違いを整理しておきます。
- 指弾きのベース:太くあたたかい音、グルーヴ感重視、歌モノやポップスと相性◎
- ピック弾きのベース:アタック強めで抜けが良い、ロックや速い曲で映える
初心者が「指弾きとピック弾きどっちから?」と迷ったときは、
- ロック・バンドサウンドがメイン → ピック弾きスタート寄り
- 歌モノ・ポップス・しっとり系もやりたい → 指弾きスタート寄り
- 将来的に両方やりたい → 指弾きで基礎 → ピック弾きも早めに追加
このあたりを目安にすると、変に悩まずに進みやすくなります。
大切なのは、「どっちが正解か」を決めることではなく、
自分のやりたい音楽に合わせて、ベースの指弾きとピック弾きの違いを理解しながら、少しずつ両方を使えるようにしていく
という視点です。
最初はどちらもギクシャクしますが、
毎日ほんの数分でもいいので、指弾きの日・ピック弾きの日と分けながら練習していけば、半年・1年後には「曲ごとに使い分けられるベーシスト」に近づいていきます。





