「ベースを買ったけど、何から練習したらいいかわからない」
「とりあえず簡単に弾ける曲で楽しみたい!」
初心者の多くが抱える悩みが「練習曲選び」です。スケール練習や基礎フレーズも大事ですが、やっぱり曲に合わせて弾けたほうが楽しいし、上達スピードも段違いです。
ベースを始めたばかりの人にとって「最初の練習曲選び」は大きな壁です。基礎練習ばかりしていると飽きてしまうし、難しい曲に挑戦すると挫折してしまう…。そんなときに役立つのが、初心者でも弾ける簡単な曲です。
今回は、邦楽・洋楽から10曲を厳選し、特徴・練習のコツ・難所の克服法まで詳しく解説します。さらに「曲練習で身につくスキル」や「次のステップ」も紹介するので、ベース初心者の方はぜひ参考にしてください。
初心者におすすめの練習曲の選び方(テンポ・コード進行)

「とりあえず好きな曲から練習すればいいのでは?」と思うかもしれません。もちろんモチベーションが最優先ですが、難しすぎる曲を選ぶと挫折の原因になります。そこで、初心者が選ぶべき曲と避けるべき曲を整理してみましょう。
選ぶべき曲の条件
- テンポが速すぎない(BPM80〜110程度)
→ 指弾きが安定するテンポ帯。速すぎる曲は疲れやすい。 - コード進行がシンプル(4コード繰り返しなど)
→ C→G→Am→F など、パターンを覚えやすい。 - ルート弾き中心のベースライン
→ メロディックすぎない曲の方が、初心者には扱いやすい。 - 繰り返しが多い
→ 1つのフレーズを覚えれば曲全体を通せるため、達成感が早く得られる。
避けた方がいい曲
- 16分音符が多いスラップ曲
- テンポ180以上のパンク曲(体力的にきつい)
- 転調や複雑なコード進行が多い曲(理論理解が必要)
まずは「シンプルで弾ける曲」から取り組むことが、上達の最短ルートです。
簡単に弾けるベース曲リスト

ここからは邦楽・洋楽に分けて初心者向けの練習曲を紹介します。1曲ごとに「特徴」「練習の手順」「難しいポイントと克服法」「似た系統のおすすめ曲」をまとめました。
邦楽編
1. 小さな恋のうた / MONGOL800
- 特徴:コード進行が単純でルート弾き中心。テンポは速いがフレーズは簡単。
- 練習の手順:まずはサビ部分のルート音をメトロノームに合わせて弾く。次にAメロを追加して曲全体を通す。
- 難しいポイント:速いテンポで指が疲れやすい。→ テンポ60で練習→80→原曲 と段階的に上げる。
- 似た曲:「あなたに(MONGOL800)」「歩いて帰ろう(斉藤和義)」
2. 天体観測 / BUMP OF CHICKEN
- 特徴:ベースが曲全体を支える役割。繰り返しが多く、リズム練習に最適。
- 練習の手順:Aメロのルート音を安定して弾く→サビでリズムを意識。
- 難しいポイント:同じリズムを正確にキープすること。→ドラムと合わせて練習。
- 似た曲:「車輪の唄」「オンリーロンリーグローリー」
3. シャングリラ / チャットモンチー
- 特徴:シンプルなリフ中心。右手オルタネイトの練習に最適。
- 練習の手順:2小節ごとにリフを反復練習→曲全体で通す。
- 難しいポイント:テンポが速く右手が疲れる。→「指を深く入れすぎない」を意識。
- 似た曲:「バスロマンス」「風吹けば恋」
4. リンダリンダ / THE BLUE HEARTS
- 特徴:バンド初心者の鉄板曲。勢いで楽しめる。
- 練習の手順:サビのルートを覚える→Aメロとつなげる。
- 難しいポイント:単調になりがち。→アクセントを強調してノリを出す。
- 似た曲:「TRAIN-TRAIN」「情熱の薔薇」
5. Pretender / Official髭男dism
- 特徴:ポップスの中ではベースが動きすぎず、初心者向き。
- 練習の手順:サビを重点的に練習。バラード調なので「音を伸ばす感覚」を意識。
- 難しいポイント:リズムが跳ねる箇所。→原曲をよく聴き、歌と一緒に弾いてみる。
- 似た曲:「宿命」「I LOVE…」
洋楽編
6. Smoke on the Water / Deep Purple
- 特徴:ギターとユニゾンするフレーズ。覚えやすい。
- 練習の手順:イントロのリフを繰り返し練習→そのまま曲全体に応用。
- 難しいポイント:力みやすい。→弦を軽く触れるだけで十分。
- 似た曲:「Highway Star」
7. Another One Bites The Dust / Queen
- 特徴:ジョン・ディーコンの超有名リフ。初心者でもカッコよく聴こえる。
- 練習の手順:リフ1小節を正確に→ドラムと合わせる。
- 難しいポイント:8分音符の均等性。→メトロノームで安定させる。
- 似た曲:「Under Pressure」
8. Boulevard of Broken Dreams / Green Day
- 特徴:テンポが遅くルート弾き中心。バンド練習向き。
- 練習の手順:ルートをしっかり押さえる→曲に合わせて一定のリズムを刻む。
- 難しいポイント:単調に聴こえる。→強弱を意識する。
- 似た曲:「Good Riddance」「Holiday」
9. Seven Nation Army / The White Stripes
- 特徴:世界的に有名なリフ。弾けると「それっぽい」感じになる。
- 練習の手順:リフ1フレーズを完璧に覚える→ループ練習。
- 難しいポイント:同じ音ばかりで飽きやすい。→ライブ映像を見てモチベ維持。
- 似た曲:「Fell In Love With A Girl」
10. Yellow / Coldplay
- 特徴:淡々としたベースラインで安定感が求められる。
- 練習の手順:4分音符を正確に刻む練習→曲全体で繰り返す。
- 難しいポイント:地味に感じやすい。→「支えている」意識を持つ。
- 似た曲:「Clocks」「Viva La Vida」
初心者が練習曲で挫折しないコツ
- 最初から原曲テンポで弾かない(半分の速さから始める)
- 1曲を細かく分けて練習(イントロ→Aメロ→サビの順で習得)
- 録音して確認する(客観的に聴くと改善点が見つかる)
- 飽きたら別の曲に移る(1曲に固執せず、複数曲を同時進行)
ベースを弾いていて疲れたり指弾きがうまくいかないといった体験もあるのではないのでしょうか。それは指弾きの弾き方や姿勢に原因がある可能性があります。
以下の記事では疲れる原因と改善方法を解説しています。
👉ベースの指弾きで疲れる原因と改善法|初心者でもすぐ試せるコツ
曲練習で身につくスキル
- リズムキープ力
- 耳コピ力
- フィンガリング持久力
- 表現力(強弱・ニュアンス)
「ただコピーするだけ」でも、基礎練習にはない実戦的な力が身につきます。
曲練習と基礎練習のバランス
初心者の理想は「基礎練習3割+曲練習7割」。基礎だけでは飽きるし、曲だけでは技術が伸びにくい。曲練習の中で「うまく弾けない部分=基礎練習で克服すべき課題」として切り出すのがおすすめです。
もっと上達したい人への次のステップ
- 16分音符が多い曲に挑戦
- スラップ練習曲に挑戦
- ジャズのウォーキングベース
- 音楽教室に通う
ただコピーするだけでなく「アレンジ」することも大切。ルート弾きにオクターブを足す、経過音を入れるなど、自分なりにフレーズを変えると表現力が磨かれます。
さらにステップアップしたい方はプロの講師がレッスンしてくれる音楽教室に通うのも一つの手段です。
短期間で課題曲をマスターしたり、正しい上達方法でベースを学ぶことができるのでおすすめです。
業界最大手の音楽教室「シアーミュージック」の特徴や魅力についてはこちらの記事をご覧ください。
👉【最新】シアーミュージックの評判や口コミは良い?講師・料金も徹底調査!
まとめ
ベース初心者におすすめの練習曲は、シンプルでルート中心、繰り返しが多いものです。邦楽なら「小さな恋のうた」「天体観測」、洋楽なら「Another One Bites The Dust」「Smoke on the Water」が特に人気。
曲を通して練習することで、基礎力と楽しさを両立できます。今回紹介した曲から1つ選び、まずは1週間練習してみてください。きっとベースの楽しさを実感できるはずです。