ベースを弾いていると「なんだか音がこもる」「抜けが悪くてぼやける」と感じたことはありませんか?ライブハウスやスタジオで「自分だけ音が埋もれてる…」と落ち込んでしまう人も多いです。
実は、ベースの音がこもる原因はアンプ設定・弦の状態・弾き方など、いくつも考えられます。正しい知識で改善すれば、初心者でもすぐにクリアで抜けの良い音を出せるようになります。
この記事では、音がこもる原因と改善方法を徹底的に解説。さらに、EQやアンプの設定例、練習時に注意すべきポイントも紹介します。
ベースの音がこもる典型的な原因
アンプ設定が原因でベースの音がこもる

アンプの設定次第で、音がこもったり、逆に軽すぎたりします。特に初心者がやりがちなのが、低音(Bass)を上げすぎる設定。迫力を出したくてBassを回しすぎると、音全体がボワッと膨らみ、抜けが悪くなります。
具体例として、私が初めてスタジオに入ったとき、BassをMAXにして「重低音かっこいい!」と思っていました。でもバンド全体で鳴らすと「ベースの音聞こえないよ」と言われました。原因は低音が膨れすぎて他の楽器をマスクしていたからです。
対策:低音は50〜60%程度に抑え、中音(Mid)をしっかり出す。Midを上げることでバンドサウンドの中でも抜けやすくなります。
弦の劣化でベースの音がこもる
ベース弦は消耗品です。弾き続けると汗や汚れがつき、音がこもったように鈍くなります。新品の弦は「シャリッ」としたアタック感がありますが、劣化した弦は「ボンッ」としか鳴らず、存在感がなくなります。
目安:
- ライブやスタジオ使用が多い人:1〜2か月で交換
- 家練習中心:3〜6か月で交換
弾き方の問題でベースの音がこもる

アンプや弦に問題がなくても、弾き方自体が原因で音がこもるケースがあります。
- 指が弦に深く入りすぎる:必要以上に音が重たく、こもった印象になる
- ピッキング位置がネック寄りすぎる:柔らかい音になりすぎて抜けない
- 力みすぎ:音が潰れてサスティンがなくなる
改善するには、ブリッジ寄りで軽めに弾く練習がおすすめです。これだけで音の輪郭がハッキリし、こもりが改善されることも多いです。
ベースの指引きが上手くいかない弾いていて疲れるといった悩みを持つ人も多いのではないのでしょうか。
以下の記事ではベースの指弾きで疲れる原因と改善法帆を説明しています。
⇨ベースの指弾きで疲れる原因と改善法|初心者でもすぐ試せるコツ
改善するためのセッティング例

ベースの音がこもるときに試したいセッティング例を紹介します。
- Bass(低音):4〜5(50%前後)
- Mid(中音):6〜7(やや強め)
- Treble(高音):5〜6(自然に抜ける程度)
この設定にするだけで、バンド全体の中で埋もれにくくなります。初心者はつい低音を上げすぎてしまうので注意しましょう。
また、ピックアップのバランスも重要です。ジャズベースならフロント・リアを半分ずつ、プレシジョンベースならトーンをフルにして調整するだけでもクリアになります。
EQ・アンプでの調整方法
EQやアンプの調整で「音がこもる」を改善する具体的な方法を解説します。
ローカットを入れる
スタジオやライブでは、サウンドエンジニアが「ローカット(不要な低域をカットする処理)」を入れることが多いです。家庭用アンプでも、Bassを下げすぎず、必要に応じてローカットすると音が引き締まります。
ミドルを意識する
ベースで「抜けの良さ」を作るのはミドルです。特に250Hz〜800HzあたりをEQで調整すると、こもった音がスッと前に出てきます。
トレブルを上げすぎない
Trebleを上げすぎると「シャリシャリ」して耳障りになります。5〜6程度に抑え、ピッキングニュアンスで調整するのがベストです。
練習時の注意点でベースの音こもりを防ぐ

毎回アンプ設定を記録する
スタジオや自宅でアンプを使うとき、毎回ツマミの位置を写真に撮っておくと再現しやすくなります。「昨日は抜けていたのに今日はこもる」という状況を防げます。
ピッキングの角度を意識する
弦に対して真横に弾くと音がこもりやすいです。少し斜めに当てて抜けを良くしましょう。
音源と一緒に練習する
バンドサウンドに混ざったときにどう聴こえるか確認するのが大事です。宅録やオケに合わせて練習することで、自分の音がこもっていないか客観的に判断できます。
⇨ベース初心者向け!簡単に弾ける練習曲10選|楽しく上達できるおすすめリスト
よくある質問(Q&A)
- Qベースの音がこもるのは楽器が安いせい?
- A
安価なベースでもセッティングと練習で改善可能です。高価な機材よりも調整の方が大事。
- Qピック弾きならこもりにくい?
- A
ピックはアタックが強く抜けやすいですが、設定が悪ければこもります。
- Q弦を拭くだけで改善する?
- A
弦の寿命は延ばせますが、完全には元に戻りません。定期交換が必要です。
まとめ|ベースの音がこもる原因と改善方法を押さえよう
ベースの音がこもる原因は、アンプ設定・弦の劣化・弾き方が大きな要因です。
改善するには、
- EQでMidを意識して調整
- 定期的な弦交換
- ピッキング位置と角度を工夫
この3つを意識するだけで、音の輪郭がハッキリし、バンドでも抜けるベースサウンドになります。
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