ドラム初心者におすすめの練習曲10選|8ビートから一気に伸びる完全ガイド

ドラム初心者講座

「基礎練はしているけど、曲になると叩けない」
「ドラム初心者におすすめの練習曲って検索しても、結局どれからやればいいか分からない…」

そんな悩みを抱えている人に向けて、この記事では
ドラム初心者におすすめの練習曲10選を、上達のステップに沿って丁寧に紹介します。

  • 8ビートの基礎を固める曲
  • フィルインやシンバルワークに慣れる曲
  • ちょっと背伸びしたい“チャレンジ曲”

まで、順番に練習していくだけで自然とレベルアップできるように構成しました。

各曲ごとに、

  • どんなポイントで「ドラム初心者におすすめの練習曲」なのか
  • どんなビート・フィルが練習できるのか
  • 叩くときに意識したいコツ

も細かく解説していきます。

ドラム初心者におすすめの練習曲10選を選ぶ基準

まずは、この記事で挙げるドラム初心者におすすめの練習曲10選の選定基準を整理しておきます。

8ビートが中心で構成されている

ドラム初心者のうちは、とにかく8ビートが土台です。
そのため、

  • 全編ほぼ8ビートで構成されている
  • サビだけ少しパターンが変わる程度
  • 難しい変拍子や極端なテンポ変化がない

といった曲を中心にピックアップしています。

テンポが速すぎない(BPM100〜140前後)

あまりにもテンポが速い曲は、

  • 体がついてこない
  • フレーズを理解する前に「必死で追いかける」状態になりがち

という理由から、本当の意味での“練習曲”には向きません。

この記事で紹介するドラム初心者におすすめの練習曲10選は、
基本的にBPM100〜140前後の、**「ギリギリ頑張ればついていけるテンポ」**を目安に選んでいます。

コピー用スコアや叩いてみた動画が豊富

初心者にとってありがたいのが、

  • 有名なコピー用スコアが出ている
  • YouTubeに「叩いてみた」「解説動画」が多い

という点です。

楽曲の人気が高く、資料も多い曲ほど、

  • いろいろなドラマーのバージョンを見て学べる
  • 自分のレベルに合ったアレンジを探しやすい

というメリットがあります。

ドラム初心者におすすめの練習曲10選は、この「情報の多さ」も考慮して選んでいます。

ドラム初心者の方は音楽教室に通うことも手段の一つです。昨今では子供から大人まで多くの人がレッスンに通っており、レベルの高い講師が在籍している音楽教室も多数あります。

ドラムでおすすめのレッスン音楽教室は以下の記事を参考にしてみてください↓

ドラム初心者におすすめの練習曲10選

【基礎固め編:1〜3曲目】

ここから、いよいよドラム初心者におすすめの練習曲10選を一つずつ見ていきます。
まずは「8ビートの基礎固め」にぴったりな3曲から。

曲1:スピッツ「チェリー」|王道ポップスで8ビートに慣れる

最初の1曲目としておすすめしたいのが、スピッツの代表曲「チェリー」です。
日本のポップスらしい、明るくて素直な8ビートが続くので、ドラム初心者の“最初の練習曲”としてかなり優秀です。

「チェリー」がドラム初心者におすすめの練習曲である理由
  • 全体を通して、基本的な8ビートが中心
  • テンポも極端に速くなく、BPMも練習しやすい中速
  • フィルインもシンプルで、音数が多すぎない

Aメロ・Bメロ・サビでビートのニュアンスは少し変わりますが、
骨格はずっと8ビートなので、「ビートを崩さずに曲を通す」練習に最適です。

叩くときのポイント
  • ハイハットの刻みをゆれないようにキープする
  • スネアの2拍目・4拍目を気持ち大きめにして、曲のノリを引っ張る
  • サビのフィルインは、まずは音符を減らして“骨だけ”からスタートしてOK

ドラム初心者におすすめの練習曲10選の中では、
「音源に合わせて通しで叩ける」という成功体験を作るのにぴったりな1曲です。

曲2:The Beatles「Let It Be」|ゆったり8ビートでタイム感を育てる

洋楽から1曲選ぶなら、The Beatlesの「Let It Be」も外せません。
落ち着いたテンポのバラードで、「遅いテンポの8ビート」を練習するのに最適な練習曲です。

「Let It Be」がドラム初心者におすすめの理由
  • テンポがゆったりで、1打1打を意識しやすい
  • パターン自体は非常にシンプル
  • ピアノと歌がメインなので、「叩きすぎない」感覚も学べる

速い曲よりも、実は遅い曲の方がごまかしが効きません。
この曲で**「ビートを前に走らせない」「後ろに引っ張りすぎない」**感覚を身につけておくと、その後のどんな8ビートにも活きてきます。

叩くときのポイント
  • メトロノームを使って、BPMに慣れてから曲に合わせる
  • スネアとバスドラのタイミングを、歌やピアノの“区切り”とリンクさせる
  • クラッシュシンバルは「ここぞ」という場所だけに絞る

ドラム初心者におすすめの練習曲10選の中でも、
「音楽全体を聴きながら叩く」という意識を身につけたい人におすすめです。

曲3:Nirvana「Smells Like Teen Spirit」|パワフルな8ビートでロック感を体に入れる

一気にロック寄りに振りたい人には、Nirvanaの「Smells Like Teen Spirit」。
イントロのリフと連動したドラムが印象的で、ロックドラマーの“通過儀礼”のような1曲です。

ドラム初心者におすすめのポイント
  • 基本はパワフルな8ビート
  • スネアの「ドンッ」という強いバックビートを体で覚えられる
  • サビでのクラッシュ連打が、ライブ感のある叩き方の練習になる

テンポはそこそこ速いですが、フレーズ自体はシンプルなので、
「体力面」「音量コントロール」の練習曲としてかなり効果的です。

叩くときのポイント
  • まずはテンポを落として、パターンを正確に覚える
  • スネアの打点を安定させる(毎回同じ場所を叩く)
  • 力任せに叩きすぎず、スティックの跳ね返りを利用する

この曲に慣れてくると、他のロック曲の8ビートもグッと楽に感じ始めます。
ドラム初心者におすすめの練習曲10選の中でも、「ロック寄りのドラマーを目指したい人」は早めに挑戦しておきたい1曲です。

【レベルアップ編:4〜7曲目】

ここからは、8ビート+少しだけ応用要素が入ってくる曲を紹介します。
フィルインやキメ、シンバルワークなど、「ちょっとドラマーっぽい動き」を身につけたい段階にぴったりです。

曲4:BUMP OF CHICKEN「天体観測」|走らずに中速ロックをキープする練習

日本のロックバンド曲から、「天体観測」をチョイス。
バンドスコアも豊富で、コピーしているドラマーも多いドラム初心者におすすめの練習曲です。

「天体観測」で身につくこと
  • 中速ロック特有の「前に進むノリ」
  • サビでのオープンハイハットを含んだ8ビート
  • 曲の展開ごとのダイナミクス(音量の変化)

特にサビの開けた感じは、ドラムが曲を一段階持ち上げる感覚を味わえるポイント。
うまくハマると、叩いていて非常に気持ちいい1曲です。

叩くときのポイント
  • Aメロ・Bメロで少し抑えめに叩き、サビで一気に解放するイメージ
  • ハイハットオープンのタイミングを「歌のフレーズ」とリンクさせる
  • フィルインは最初、音符を間引いて“骨組み”だけをコピーしてOK

ドラム初心者におすすめの練習曲10選の中でも、
「バンドでコピーしたい曲」としての人気が高いので、スタジオ練習にも直結しやすい1曲です。

曲5:back number「高嶺の花子さん」|ポップス8ビートで裏拍のノリを意識する

ポップス寄りの練習曲として、back number「高嶺の花子さん」もおすすめです。
軽快な8ビートに、少し跳ねたような裏拍のノリが乗っていて、ポップスドラミングの感覚を養えます。

練習になるポイント
  • ハイハットの刻みを均一にキープする練習
  • サビでのクラッシュシンバルの使い方
  • 歌・ベースラインとの絡みを意識したドラミング

ドラムだけを聴くのではなく、歌とベースの動きを同時に意識する癖をつけられる曲でもあります。

叩くときのポイント
  • サビだけ大きく叩きすぎない(ボーカルを埋もれさせない)
  • キメの部分は、ベースと一緒に「音の長さ」まで合わせる意識
  • ハイハットの刻みを「一定の細かい揺れ」として捉える

ポップス系が好きな人にとっては、「ドラム初心者におすすめの練習曲10選」の中でも、ライブ映えする1曲です。

曲6:RADWIMPS「前前前世」|テンポアップした8ビートで持久力を鍛える

少しテンポを上げて挑戦したい人には、「前前前世」。
映画効果もあり、コピーするバンドも多い人気曲です。

どこが“ドラム初心者におすすめの練習曲”なのか?
  • BPMが速めの8ビートで、持久力と集中力を鍛えられる
  • 手足のコンビネーションを保ったままテンポアップする練習になる
  • キメやブレイクのメリハリがはっきりしていて、「止まる・出る」の感覚をつかみやすい

テンポは決して遅くありませんが、パターンそのものはシンプルなので、
「8ビートを速いテンポでも崩さず叩く」という目標にちょうどいい曲です。

叩くときのポイント
  • いきなり原曲テンポでやらず、BPMを落としてから段階的に上げる
  • 疲れてフォームが崩れないよう、力みすぎないストロークを意識
  • ブレイク(ドラムが一瞬止まる部分)でテンポを見失わないよう、頭の中でカウントを続ける

この曲が叩けるようになると、ドラム初心者におすすめの練習曲10選の中でも“持久力ゾーン”をクリアした感覚が得られるはずです。

曲7:ONE OK ROCK「完全感覚Dreamer」|チャレンジ系ロックでステップアップ

ここからは少しチャレンジ寄り。
ONE OK ROCKの「完全感覚Dreamer」は、中級への入口としてちょうどいい練習曲です。

この曲で鍛えられるポイント
  • テンポ速めの8ビートと16分フィルの切り替え
  • シンバルワーク(ライド・クラッシュ)の使い分け
  • サビでのエネルギッシュなドラミング

一気に難しく感じるかもしれませんが、
Aメロだけ・サビだけ、と部分ごとに分けて練習していけば、意外と早く形になってきます。

叩くときのポイント
  1. まずはサビの8ビートだけに絞ってコピー
  2. 次に、簡単なフィルインを自分なりに入れてみる
  3. 余裕が出てきたら、本家の細かいフレーズに近づけていく

「完コピ」を最初から目指すより、
“この曲と一緒に8ビートを叩けるドラマー”になることをゴールにすると、挫折しづらくなります。

【仕上げ&表現力UP編:8〜10曲目】

最後の3曲は、表現力やアレンジ力を養いたい人向けの練習曲です。
8ビートがある程度身についてきたら、ぜひチャレンジしてみてください。

曲8:Official髭男dism「Pretender」|バラード寄りテンポで“歌心”を意識

ポップス系の大ヒット曲から、「Pretender」。
静かなAメロと広がるサビのコントラストが強く、ドラマーの「空気を読む力」が試される練習曲です。

練習になるポイント
  • Aメロでは音数を絞った8ビート
  • サビでの開放感あるクラッシュ・スネアワーク
  • キメのタイミングをバンド全体とシンクロさせる感覚
叩くときのポイント
  • 曲を何度も聴き込み、歌のフレーズを口ずさめる状態にしてから叩く
  • Aメロは「音量を半分」にしたつもりで叩き、サビで一気に開く
  • フィルインは派手にしすぎず、「次のサビに橋をかける」程度に抑える

ドラム初心者におすすめの練習曲10選の中でも、「歌モノが好き」「サポートドラマー的な立ち位置を目指したい」人には特に刺さる1曲です。

曲9:Queen「We Will Rock You」|超シンプルだけど“ノリの作り方”を学べる

ドラムと言えば…の1曲、Queen「We Will Rock You」。
実はオリジナル音源ではドラムセットをほとんど使っていないのですが、
リズムパターンの本質を学ぶ練習曲としてこれほど分かりやすい曲もありません。

この曲で得られるもの
  • 「ドンドン・パッ」という3拍のパターンを、どれだけ太く鳴らせるか
  • シンプルなリズムでも、アクセントやニュアンスで表情を変えられる感覚
  • 観客が一緒に手拍子したくなるような“ノリの作り方”

ドラムセット用にアレンジしたバージョンを叩けば、
フィルインをどこに入れるか・どれくらい入れるかというアレンジの勉強にもなります。

曲10:オリジナルの8ビートアレンジ曲(自分の好きな曲)

最後の「10曲目」は、あえて固定の曲名を決めません。
ここまでに紹介した9曲で基礎を固めたら、

自分が一番好きな曲を1曲選び、
「8ビートで叩ける形」に自分でアレンジしてみる

という“オリジナルの練習曲”を作ってみるのがおすすめです。

これも立派な「ドラム初心者におすすめの練習曲」
  • 原曲通りに叩けなくてもOK
  • 難しいフレーズは、8ビート+簡単なフィルに置き換えていい
  • ゴールは「好きな曲と一緒に叩けるようになる」こと

自分でアレンジしながら叩く練習は、

  • 8ビートの応用力
  • フレーズを取捨選択するセンス
  • 「聴き手に伝わるドラム」を考える力

を、一気に鍛えてくれます。

ドラム初心者におすすめの練習曲10選の最後は、
“あなた自身が選ぶ1曲”で締めくくるのが一番成長につながります。

独学に限界を感じたら、ドラムの音楽教室も選択肢に入れてみる

ここまで紹介してきたように、ドラム初心者におすすめの練習曲10選だけでも、かなり実戦的な力はついていきます。
ただ、あるタイミングから多くの人がぶつかるのが、

  • 「自己流のフォームが本当に正しいのか分からない」
  • 「叩けているつもりなのに、なぜかバンドで合わない」
  • 「動画やスコアだけでは細かいニュアンスがつかめない」

といった“独学の壁”です。

ドラムは、見よう見まねでもそれっぽく音を出せてしまうぶん、
スティックの握り方・叩き方・足の使い方のクセが固まってから修正しようとすると、時間も労力もかなりかかります。
逆に言えば、早い段階でプロの講師に一度フォームを見てもらうだけで、

  • 無駄な力を抜いた叩き方
  • 音量とニュアンスのコントロール
  • バンドで“気持ちよく”聴こえる8ビート

を、最短ルートで手に入れられる可能性が高くなります。

最近は、月2回〜3回・1回45分程度のライトなコースでも通えるドラム教室が増えています。
スタジオ代込みで、毎回プロ用ドラムセットが使える教室も多いので、

「家では電子ドラム/パッドしか叩けない」
「生ドラムの音量や振動に慣れたい」

という人にとっても、かなりコスパの良い環境です。

  • 正しいフォームを早めに身につけたい
  • バンドで叩けるレベルまで一気に駆け上がりたい
  • 自分のクセを客観的にチェックしてほしい

こう感じたタイミングが、ドラムの音楽教室に通い始めるベストなタイミングと言っていいはずです。

ドラムでおすすめのレッスン音楽教室は以下の記事を参考にしてみてください↓

まとめ|ドラム初心者におすすめの練習曲10選で“曲から上達する”

改めて、この記事で紹介したドラム初心者におすすめの練習曲10選を整理すると、

  • 基礎固め:
    1. スピッツ「チェリー」
    2. The Beatles「Let It Be」
    3. Nirvana「Smells Like Teen Spirit」
  • レベルアップ:
    4. BUMP OF CHICKEN「天体観測」
    5. back number「高嶺の花子さん」
    6. RADWIMPS「前前前世」
    7. ONE OK ROCK「完全感覚Dreamer」
  • 仕上げ&表現力UP:
    8. Official髭男dism「Pretender」
    9. Queen「We Will Rock You」
    10. 自分の好きな曲(8ビートでアレンジ)

というラインナップでした。

順番に練習していくだけで、

  • 8ビートの基礎
  • ロック/ポップスのノリ
  • 表現力とアレンジ力

まで、段階的にレベルアップできるようになっています。

「基礎練ばかりで、曲を叩くのがこわい」
「どの曲から手をつけるべきか分からない」

そんな状態から抜け出すために、
今日から1曲ずつ、**「音源+メトロノーム」**と仲良くなってみてください。